成毛眞『本は10冊同時に読め!:生き方に差がつく「超並列」読書術』(三笠書房 2008)を読む。
一生下働きの「庶民」生活を脱し、人生の成功を手に入れるためには、ベストセラーやハウツー本ではなく、徹底した濫読が必要だと繰り返し繰り返し説く。テレビを見ている暇があれば、通勤電車で体力を消耗するのであれば、要らぬ仕事で気疲れするのであれば、給料の半分を使ってでも、毎日タクシーを利用してでも本を読むことが大切だと述べる。自身の経験を絶対化し、読書していない(できない)人びとを見下す発言は気に障ったが、最先端の物理学の本からギャンブル、インドのIT産業、写真集から料理の本まで、いわゆる教養を越えて人間そのものを高めていく読書のススメは感嘆するばかりであった。
ふと我が身を振り返ると、平日はずっと、家に帰ってダラダラとテレビを見てネットに没頭するだけの日々である。自分を高めるための「気晴らし」の時間を大切にしていきたい。
『本は10冊同時に読め!』
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