キャメロン・ディアス主演『IN HER SHOES』(2005 米)をさいたま新都心へ観に行った。
キャメロン・ディアスの笑顔と演技が光る映画であった。交通事故によって早くに母親を亡くした姉妹とその父親、祖母たちが、お互いのあるべき家族像を巡って対立する。タイトルからして女性向けのおしゃれな映画かと思ったが、いかにも現代アメリカらしいテーマで、自立した個人によって構成される家族愛が模索される。
日本で姉妹の物語というと、「姉—妹」という上下関係を前提とした依存関係がテーマになりやすい。しかし、アメリカでは姉も妹も同じ”sister”という語で括られ、上下関係ではなく、幼なじみの親友に近い関係で成り立っている。そのような微妙なsisters関係を日本人の男性が理解するのは難しいと感じた。