本日で実習の前半が終了した。
巡回指導員の巡回指導内容
2005年11月30日
巡回指導員 日本社会事業大学通信教育科 澤伊三男
- 実習生は施設にとって,新しい視点を運んでくれる存在である。職員との情報交換にも時間を使ったほうが良い。しかし,単なる批判やサービスの不備を指摘するのは建設的ではない。養護学校教員という福祉とは異なった視点を大切にし,具体的な提案を職員にするぐらいの気構えを持ってほしい。
- 5W1H(いつ,どの場面で,だれが,だれを,なぜ,どのような対応をしたのか)を意識し,具体的にノートにまとめておくと,後々貴重な資料となる。
→単に「場面によって切り替える」とか「柔軟な体制」など,抽象的な表現でなく,具体的に記載すること。 - 読む側に誤解を与えないよう,用語の使い方には注意を払うこと。
→ケースワークとソーシャルワークの違い - 利用者に対する応対が基本であるが,それだけで終わることのないように。あらき園への入所,あらき園からの退所など進路の問題に目を向けると実習の意義が深まる。
- 養護学校高等部と施設や作業所との連携は,古くて新しい課題である。一人の利用者をトータルにサポートしていくための連携作りが提唱されて久しいが,学校教員と施設職員が反目し合い,連絡すらもとれていないのが現状である。そのような現状を打破するためにも所期の目標である,養護学校の進路指導のための課題発見というテーマをさらに深めていってもらいたい。