日別アーカイブ: 2021年9月18日

「波力発電 送電目指す」

本日の東京新聞夕刊に、日本企業がインド洋に浮かぶ珊瑚礁の島国モーリシャスで波力発電の実用化を検討しているとの記事が掲載されていた。

波力発電は現在大きく3つの方式(稼働物体型、振動水柱型、越波型)で実用実験が進んでいる。波力発電の詳細の仕組みは書かれていなかったが、仕組みも簡単で、24時間安定して発電できるため、再生可能エネルギーのホープとも期待されている。

ここからは地理の話になるが、波が発生する原因の大半は風である。風と同じ向きで波は流れている。モーリシャスは南回帰線近くにあり、南東貿易風が常に吹いており、波も南東方向からやってくる。そのため、波力発電の設置がしやすい地域にある。

イメージを見る限りでは、装置の中に空気室を設け、水面が上下する力を利用してタービンを回する振動水注型のだと思われる。記事によると英国製の波力発電を設置するとのことだが、是非とも日本の技術で再生可能エネルギー分野を切り拓いてほしいと思う。皆さんはどうですか?

『魔人ゴング』

江戸川乱歩『魔人ゴング』(ポプラ社 1970)を読む。
殺人嫌いの怪人二十面相が活躍する。伝書鳩や防空壕など1950、1960年代の香りのする小説であった。

 

「仏軍、IS系指導者殺害」

本日の東京新聞朝刊に、フランス軍がサヘル地域で活動していたイスラム過激派の指導者アドナン・アブ・ワリド・サハラウィ容疑者を殺害したとの記事が掲載されていた。

サヘル地域とは西アフリカのサハラ砂漠の南側の地域を指す。記事中の地図に、モーリタニア、マリ、ブルキナファソ、ニジェール、チャドの5つの国が表示されているが、どの国もフランスの植民地だったところである。世界史でアフリカ分割を学ぶが、19世紀末にフランスはセネガルの首都ダカールを中心に、フランス領西アフリカを築いた。コートジボワールやベナン、ギニアなどの沿岸国も含め、アフリカ進出の足場とした。

20世紀半ば以降、次々と独立を果たしていくが、経済的な自立は難しく、フランスとの貿易で糊口を凌ぐ状態が続くことになる。また、サヘル地域では過放牧や過耕作により砂漠化が進行