「仏軍、IS系指導者殺害」

本日の東京新聞朝刊に、フランス軍がサヘル地域で活動していたイスラム過激派の指導者アドナン・アブ・ワリド・サハラウィ容疑者を殺害したとの記事が掲載されていた。

サヘル地域とは西アフリカのサハラ砂漠の南側の地域を指す。記事中の地図に、モーリタニア、マリ、ブルキナファソ、ニジェール、チャドの5つの国が表示されているが、どの国もフランスの植民地だったところである。世界史でアフリカ分割を学ぶが、19世紀末にフランスはセネガルの首都ダカールを中心に、フランス領西アフリカを築いた。コートジボワールやベナン、ギニアなどの沿岸国も含め、アフリカ進出の足場とした。

20世紀半ば以降、次々と独立を果たしていくが、経済的な自立は難しく、フランスとの貿易で糊口を凌ぐ状態が続くことになる。また、サヘル地域では過放牧や過耕作により砂漠化が進行