本日の東京新聞朝刊記事より。
ちょうど先日、地理Bの入試演習で「線状降水帯」が出てきたばかりだったので貼り付けてみた。線状降水帯とは、ほぼ同じ場所に暖かく湿った風が入り込み、地面が熱せられて生じる激しい上昇気流に乗って、積乱雲が次から次へと発生する降水域のことを指す。洪水や土砂崩れ、大規模な冠水といった都市災害を引き起こすことで、ここ数年一気に知られるようになった用語である。この言葉を聞いたら、すぐに避難準備を始めるよう、授業の中でも喚起していきたい。
日別アーカイブ: 2021年6月30日
『飛行のはなし』
加藤寛一郎『飛行のはなし:操縦に極意はあるか』(技法堂出版社 1986)をパラパラと読む。
東京大学で工学部航空学科の教授を務める著者が、飛行機が飛ぶ原理に始まり、引き起こしや宙返りなどの力学的解説、零戦の左捻り込みやブルーインパルスの変形インメルマンなど、かなりマニアックな内容について分かりやすく語る。あとがきの中で著者自身、微分方程式が登場する横書きではなく、言葉で説明する縦書きで書くことの難しさを吐露している。