日別アーカイブ: 2021年6月5日

「黒い怪鳥目撃相次ぐ」

本日の東京新聞夕刊に、アフリカのサバンナなどに生息する「ミナミジサイチョウ」の記事が掲載されていた。1年半ほど前にペットショップから逃げ出した鳥がようやく捕獲されたとのこと。しかし、そもそもミナミジサイチョウなんて聞いたことがないので、ウィキペディアで調べてみたところ、アンゴラ、ウガンダ、エスワティニ、ケニア南部、コンゴ民主共和国南東部、ジンバブエ、タンザニア、ナミビア北部、ブルンジ、南アフリカ共和国東部、モザンビーク、ルワンダ、レソトで生息しているとのこと。地図で場所を確認すれば分かるが、これらの国々はケッペンの気候区分でいうところの、Aw(サバナ気候)の地域にほぼぴったりと重なる。

サバナ気候は雨季と乾季がはっきりしているため、長い草が繁茂する地域となる。そのため、ゾウやシマウマ、カバ、シカなどの大型草食動物の生息地域ともなる。すると、そうした動物を餌とするライオンやトラ、チーターといった大型肉食動物もまた生息数を増やすこととなる。記事によると、ミナミジサイチョウもヘビやカエルを捕食する肉食動物なので、サバンナの環境が合っているのであろう。

しかし、ケッペンの気候区分の定義によると、熱帯は最寒月の月の平均気温が18度以上となっている。しかし、千葉県の千葉市の最寒月は、1月の5.7度に過ぎない。とてもではないが、屋外だと冬を越すことは難しい。おそらくは人間の意図的な行為か、屋内で一と冬を過ごしたことと思われる。

「リトアニア 人権問題で中国非難」

本日の東京新聞朝刊より。
リトアニアといわれてもピンと来ない人が多いでしょうか。
戦前には、日本の外務官に杉原千畝氏(ポーランド等から逃れてきたユダヤ系避難民等に対して日本通過ビザ「命のビザ」を発給した)が在カウナス領事館に勤務していたことが広く知られているなど、日本との関係は伝統的に良好な国として知られています。
そのリトアニアで、中国の新疆ウイグル自治区やチベット自治区で続くジェノサイドに対して、政府決議を可決し、「一帯一路経済圏構想」からに離脱を表明したとのこと。リトアニアは隣国のベラルーシのルカシェンコ独裁に対しても非難の声をあげており、米国バイデン政権と歩調を合わせている。リトアニアの姿勢は日本にとって決して遠い国の話では済まないはずである。