本日の東京新聞夕刊に、アフリカのサバンナなどに生息する「ミナミジサイチョウ」の記事が掲載されていた。1年半ほど前にペットショップから逃げ出した鳥がようやく捕獲されたとのこと。しかし、そもそもミナミジサイチョウなんて聞いたことがないので、ウィキペディアで調べてみたところ、アンゴラ、ウガンダ、エスワティニ、ケニア南部、コンゴ民主共和国南東部、ジンバブエ、タンザニア、ナミビア北部、ブルンジ、南アフリカ共和国東部、モザンビーク、ルワンダ、レソトで生息しているとのこと。地図で場所を確認すれば分かるが、これらの国々はケッペンの気候区分でいうところの、Aw(サバナ気候)の地域にほぼぴったりと重なる。
サバナ気候は雨季と乾季がはっきりしているため、長い草が繁茂する地域となる。そのため、ゾウやシマウマ、カバ、シカなどの大型草食動物の生息地域ともなる。すると、そうした動物を餌とするライオンやトラ、チーターといった大型肉食動物もまた生息数を増やすこととなる。記事によると、ミナミジサイチョウもヘビやカエルを捕食する肉食動物なので、サバンナの環境が合っているのであろう。
しかし、ケッペンの気候区分の定義によると、熱帯は最寒月の月の平均気温が18度以上となっている。しかし、千葉県の千葉市の最寒月は、1月の5.7度に過ぎない。とてもではないが、屋外だと冬を越すことは難しい。おそらくは人間の意図的な行為か、屋内で一と冬を過ごしたことと思われる。