「イオンの長い廊下を抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。駐車場に車が止まった。」
一面吹雪
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大雪の中、イオンシネマで、山崎貴監督、 岡田准一・三浦春馬主演『永遠の0』(東宝 2013)を観た。
原作者の百田尚樹がマスコミを賑わせている時だったので、この作品に対する「特攻を美化している」とか「戦争を賛美している」「安倍総理のお気に入り」などの批判を意識しながらの鑑賞となった。原作は読んでいないので分からないが、映画に限って言えば、フィクションという理解のもとに観るならば、特に特攻を美化しているなどの一方的な偏りは感じなかった。戦争のむごたらしさをしっかりと打ち出されているように感じた。
8年前に観た、中村獅童・反町隆史主演、佐藤純彌監督『男たちの大和』(2005 東映)よりは、時代考証も含め完成度は高い。
戦争よりも、日本から何千キロも離れた絶海で、ちっぽけな戦闘機で特攻に向かう、その距離感が恐ろしい。