アイリーン・マグネロ文、ボリン・V・ルーン絵『マンガ 統計学入門:学びたい人のための最短コース』(講談社ブルーバックス 2010)を読む。
マンガで学ぶ統計学の入門署ということであるが、後半はほとんど理解できなかった。人口動態統計と数理統計学の違いから始まり、分布や偏差、相関という用語の説明、カイ2乗検定までの概説である。
統計学というと経済学や経営学の「付属品」のように捉えていたが、統計学だけで一つの専門領域であり、フローレンス・ナイチンゲールやチャールズ・ダーウィンなどの看護学や生物学の発展に大きく寄与してきた歴史を初めて知った。また、古代ギリシャの数学者ピタゴラスのように、キリスト教の影響から正規分布を神の形だと信じていた話や、統計処理を巡って各分野の専門家がコラボする話など興味深かった。
統計やデータの見方について深く学んでいく必要があるが、いかんせん全く素人なので、その元となる考え方や計算式をしっかりと身につけていきたい。