金子史朗『アトランティス大陸の謎』(講談社現代新書 1973)を読み返す。
これまた高校時代に読んだ本である。上記の『失われた〜』とは異なり、プラトンが述べた1万2千年前に大西洋の底に深く水没したというアトランティス大陸はなかったという結論になっている。地質学を専攻する著者らしく、エーゲ海の火山活動に丁寧な分析を加え、プラトンの指摘する理想国家はミノア文明であったと結論付ける。
『アトランティス大陸の謎』
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A・ゴルボフスキー『失われた文明』(講談社現代新書 1972)を読み返す。
ちょうど紀元1万年くらい前に、『創世記』が伝えるノアの大洪水が実際にあり、それ以前にあった高度な文明がまさしく水泡に帰したのだと述べる。そして、旧世界の英知がピラミッドやインカ帝国のマチュ ピチュの建築に役立ったという。古代の文献を手に遺跡探しに出かけたくなるような入門書となっている。