娘とララガーデンで、クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演『ノマドランド』(2020 米)を観た。
映画というよりもドキュメンタリーのような作品で、リーマンショック後の不景気の中で、キャンピングカーで放浪しながら仕事を転々とし自由を生きていく高齢者の姿を描く。
ありがちなテーマではあるが、女性が演じていたことに新鮮さを感じた。貧困に喘ぐホームレスでも、居場所を探し続ける旅人でもなく、自分が居心地のよい時間と場所を素直に生きる人間がテーマとなっている。
日別アーカイブ: 2021年5月9日
『古代遺跡見学』
直木孝次郎『古代遺跡見学:奈良・大阪・京都・滋賀』(岩波ジュニア新書 1986)をパラっと読む。
あまり興味がなかったので、読み流した。一部目を引いたところだけ引用。
滋賀県はいにしえの近江国である。この国の特徴はいうまでもなく日本最大の湖・琵琶湖の存在である。琵琶湖は海のように大きいが、潮水ではなく淡水なので、古代では淡海=オウミと呼ばれた。オウミという国名はそれから来ている。
その淡海の国名をなぜ近江と書くかというと、古代人はいまの静岡県の地方に、もう一つ大きな淡水の湖ー浜名湖ーのあることを知っており、それを遠つ淡海、琵琶湖を近つ淡海といって区別したことによる。