日別アーカイブ: 2021年5月26日

「中国のハワイ『海南島』を拠点に」

中間考査の返却も終了しました。
地理Aの試験で、中国の政治経済の覇権の拡大について扱いました。また、中国で唯一熱帯雨林気候となる「中国のハワイ」とも称される海南島についてふれました。海南島は鄧小平が主導した改革開放政策の目玉である経済特区にも入っているので、中間考査の問題の選択肢の一つに入れました。

観光や経済でも成功している海南島の現状に関する、本日の東京新聞夕刊の記事からです。外国人観光客で溢れた免税店や改革開放の象徴というプラスなイメージ戦略の裏で、ベトナムやフィリピンなどと領有権で争っている、南シナ海の南沙諸島に対する軍事拠点としての性格を強めているという。

これから2年生の地理Aと3年生の世界地誌とも東南アジアに入っていきます。2年生の地理Aについては、中国の緊張関係を意識しながら進めていきたい。

「ベラルーシ国際対立辞さず」

本日の東京新聞朝刊にベラルーシ情勢に関する記事が掲載されていた。
昨年の授業で何度か話題にしたニュースである。今年の授業選択者にとっては馴染みの薄い国であるが、ロシアの西側にベラルーシという国がある。かつては「白ロシア」とも呼ばれた国で、徹底した親ロシアの国である。ロシアと欧州を繋ぐ原油や天然ガスのパイプラインの要衝に位置しており、ロシアのエネルギー戦略上極めて重要な国となっている。ロシアの後ろ盾もあり、極めて非民主主義的な国家運営が継続されている。ベラルーシのルカシェンコ大統領は1994年に初当選してから、昨年の大統領選挙で6選を果たしている。しかし、昨年の選挙で不正があったのではないかと、8月に大規模なデモが展開され、約3000年の逮捕者が出ている。

そのベラルーシで、今度は