『古代遺跡見学』

直木孝次郎『古代遺跡見学:奈良・大阪・京都・滋賀』(岩波ジュニア新書 1986)をパラっと読む。
あまり興味がなかったので、読み流した。一部目を引いたところだけ引用。

滋賀県はいにしえの近江国である。この国の特徴はいうまでもなく日本最大の湖・琵琶湖の存在である。琵琶湖は海のように大きいが、潮水ではなく淡水なので、古代では淡海=オウミと呼ばれた。オウミという国名はそれから来ている。
その淡海の国名をなぜ近江と書くかというと、古代人はいまの静岡県の地方に、もう一つ大きな淡水の湖ー浜名湖ーのあることを知っており、それを遠つ淡海、琵琶湖を近つ淡海といって区別したことによる。