日別アーカイブ: 2015年4月10日

自転車通勤

昨日より自転車通勤に切り替えた。
職場まで往復24キロの距離であるが、片道40分で行くことができた。
本日の午後に全身の疲れがドッと出てきたが、心地よい疲労感であった。

国道4号線を走りながら、ふと私自身中学高校時代は自転車で走ることが大好きで、しばしば一人で知らない道や町並みを巡る「冒険」に出かけていたことを思い出した。横浜の瀬谷区を走りながらこんなところに米軍の補給基地があったんだという発見や、川崎の宮前平付近で貨物列車が頭の上を走っていった時の驚きなどが記憶の底から20数年ぶりに蘇ってきた。
高校時代卒業してすぐにバイクにのめりこんたので、自転車に乗っていた記憶を思い出すことははたとなくなっていた。

今週は天候が悪く、来週の前半も雨の予報である。来週後半からの通勤の「冒険」を楽しみにしたい。

『自転車さんぽ:東京近郊ベストコースガイド 』

『自転車さんぽ:東京近郊ベストコースガイド 』(徳間書店 2008)を読む。
今度は本物の自転車についての本だったので一安心であった(笑)。
江戸川や荒川、多摩川などの河川沿いや、下町や都心、湾岸、奥多摩に点在する観光スポットを繋ぐサイクリングコースが紹介されている。見開きページの右側に地図、左側に観光案内がまとめられ、持ち出しやすいハンディサイズマップとなっている。
裏道や昭和の雰囲気の残る町並みなど、自転車でブラブラと散策するコースが数多く掲載されており、風景を想像しながら地図を辿っていった。
等々力渓谷や旧江戸川に浮かぶ妙見島、品川周辺の旧東海道など、この本を片手に今すぐ自転車で行ってみたくなった。

『自転車でおいでよ』

久住鮎『自転車でおいでよ』(白泉社花丸文庫 1999)を50ページほど読む。
昨日同様、「自転車」というワードで検索して引っ掛かったので購入した本である。ほのぼのとした表紙の絵柄やタイトルからは伺われないが、クライマックスである男性同士の性交シーンに至るまでの恋の駆け引きが展開される。
男性同士のキスや挿入の時の感覚や心情が描かれるが、やはりその感覚は女性のものである。また、登場人物は全て男性であるが、中身はシンデレラストーリー仕立てであり、女性の願望がくっきりと反映された、女性の女性による女性のための恋愛小説となっている。
期待していた「自転車」はほとんど出て来ず、裏切られたような気持ちだが、女性の恋愛観や皮膚感覚を少し理解することができた気がする。