久住鮎『自転車でおいでよ』(白泉社花丸文庫 1999)を50ページほど読む。
昨日同様、「自転車」というワードで検索して引っ掛かったので購入した本である。ほのぼのとした表紙の絵柄やタイトルからは伺われないが、クライマックスである男性同士の性交シーンに至るまでの恋の駆け引きが展開される。
男性同士のキスや挿入の時の感覚や心情が描かれるが、やはりその感覚は女性のものである。また、登場人物は全て男性であるが、中身はシンデレラストーリー仕立てであり、女性の願望がくっきりと反映された、女性の女性による女性のための恋愛小説となっている。
期待していた「自転車」はほとんど出て来ず、裏切られたような気持ちだが、女性の恋愛観や皮膚感覚を少し理解することができた気がする。
『自転車でおいでよ』
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