日別アーカイブ: 2015年4月4日

『ドラえもん のび太の宇宙英雄記』

daraeiga

子ども3人を連れて、イオンシネマで、大杉宜弘監督『ドラえもん のび太の宇宙英雄記』(2015 東宝)を観た。
下の子も大きくなりとても2歳には見えず、映画のチケット代だけで、大人1枚、小学生1枚、幼児2枚、しめて4,300円も支払う破目になった。
2年前に上の子と観た「秘密道具」の話は面白かったが、今回はあまりに安易な内容と雑な結末で、「つまらない!」の一言しか出てこない。Yahoo映画のユーザーレビューに「御都合主義にも程がある」というコメントがあったが、あまりに正鵠を射ていたので頷いてしまった。
あんな道具が使えるんだったら、これまでの映画のピンチの場面も全てあの手法で解決できてしまうではないかと毒付いてしまう。
子どもたちはそれなりに楽しんでいたようであるが、せっかくの夢のある映画なので、大人になっても思い返したくなる作品に仕上げてほしかった。

『吉田自転車』

吉田戦車『吉田自転車』(講談社 2002)を読む。
漫画家吉田戦車さんの2001年9月12日から、2002年2月11日まで「Web現代」に掲載された同名コラムの単行本である。
近所の三鷹や調布、仙川界隈を愛車ナイスバイク号で走りながら、友人との飲み食いや自転車だからこそ見えてくる風景や土地柄について綴っている。
「自転車」というタイトルであるが、後半は自転車についての記述はすっかり鳴りを潜め、どうでもいい作者の日常生活の話ばかりが続くので、あまり気乗りしなかった。吉田戦車さんの漫画が好きなファンであれば、作者の人柄がよく伝わってくるので楽しく読める作品であろう。