日別アーカイブ: 2014年3月31日

川内原発再稼働阻止の告知

脱原発の市民運動団体「経産省前テントひろば」から、鹿児島川内原発の再稼働を強行する九州電力や柏崎・刈羽原発再稼働の準備を進める東京電力への抗議の集会告知や、経産省前テントひろばの占有を巡る裁判の案内、原子力規制委員会の是非を問うビラなどが送られてきた。

安倍政権が進めるから危険とか、東京電力という会社の姿勢を問うとかよりも、日本という地震大国で原発を作る危険性への地学的アプローチや原発事故の長期的視点からの医療的リスクなど、しっかりと批判の土台を国民教育に位置づけていくことが大切である。
先日の「文化系トークラジオLife」で「ポエム化社会」が特集されていたが、チラシを見ると「東電解体」や「いのち」といった「ポエム」が目に付く。ポエムのみで思考を停止させるのではなく、しっかりと勉強していくことを自分に課していきたい。

これからの1年間、当初の目的であった「脱原発教育」の可能性と限界を学んでいきたい。

スクリーンショット 2014-03-31 23.30.17〈経産省前テントひろば〉

スクリーンショット 2014-03-31 23.50.36〈再稼働阻止全国ネットワーク〉

『「伊勢物語」殺人事件』

斎藤栄『「伊勢物語」殺人事件』(徳間文庫 1999)を読む。
1975年に刊行された古い本の文庫化である。当時流行り始めた競技スポーツのオリエンテーリングと「伊勢物語」の「東下り」をモチーフとした推理小説である。オリエンテーリングというと、30年前の小学校の遠足や子どもの幼稚園の遠足でしか経験からグループの親睦を深めるレクリエーションだと思っていた。しかし、海外では頭を使いタイムを競うハードなアウトドアスポーツとして広がっている。また、「伊勢物語」の方も「かきつばた」の折り句や在原業平の生い立ちなどにも触れられている。「国鉄」という響きやまだ開発前の埼玉県三芳町の風景など、「時代」小説としても楽しむことができた。