本日、出勤途中にいつも聞いているTBSラジオから、国土地理院が3Dプリンターで立体地図が作成できるデータを公開したとのニュースが流れた。
早速、家に帰って国土地理院のホームページを見たところ、日本全国の地図が全て3Dデータ化されていた。このデータで気軽に立体模型が作れたら、実際に水を流して、河川の土砂災害の様子を分析したり、水中に徐々に沈めていって温暖化による水面上昇の被害を観察したり、教室で災害のシュミレーションをすることが可能となる。これまで紙媒体にせよ、電子媒体にせよ、平面から立体を想像せざるを得なかった地図が、「実験」によって再現可能な地球科学の材料となるのだ。
これからの教材研究、授業工夫の可能性が大いに広がっていくワクワクするようなニュースであった。そのうち、地表温度や海水温、気圧や風力の値などを入力したら、そのデータ通りの雲や台風が作れるようになるのであろう。
日別アーカイブ: 2014年3月20日
『石原良純のこんなに楽しい気象予報士』
石原良純『石原良純のこんなに楽しい気象予報士』(小学館文庫 2001)を読む。
芸能人として活躍する著者が、少年時代の気象に関する興味や、気象予報士の受験体験記、受験テクニック、気象予報士としての仕事などを思いのままに語っている。タレント本と学術系新書の中間くらいの内容である。
気象学についての説明があるわけではないが、500hPa面の高層天気図の重要さや、アメリカ中西部での竜巻発生のメカニズムなど、知識になるような話が興味深かった。
石原氏も徹底して読みこなした、気象予報士の学科試験の内容を網羅していると言われる、『わかりやすい天気図の話』(クライム気象図書出版)と『一般気象学』(東京大学出版会)を早く読んでみたくなった。いや、そのまえに物理と地学の基礎をしっかりと学ぶ必要がありそうだ。
『LIFE!』
子どもをお風呂に入れてから、イオンシネマで、ベン・スティラー監督・主演『LIFE!(原題:THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY)』(2013 米)を観た。
本日の夕方に、上の子と下の子を連れて『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』を観たばかりだったのだが、イオンシネマの3ヶ月パスポートの残り期間があと3日となったので、少しでも無料の内に観てやろうという貧乏根性が眠い体に鞭を打った。
廃刊寸前の写真雑誌「LIfe」編集部で、写真のネガ管理をしている妄想癖の強い独身中年男性が、ふとしたことで写真家の跡を追って、グリーンランドやアイスランドへ冒険に出かけて行くという話である。まさに、昼に観た『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境』の冒険活劇の大人版である。現在の私の心境にピッタリの映画であった。主役のベン・スティラーと同じ、人生の折り返し地点を回った40代以降の男性であれば、きっと自分自身と向き合うエネルギーを貰える映画である。