石原良純『石原良純のこんなに楽しい気象予報士』(小学館文庫 2001)を読む。
芸能人として活躍する著者が、少年時代の気象に関する興味や、気象予報士の受験体験記、受験テクニック、気象予報士としての仕事などを思いのままに語っている。タレント本と学術系新書の中間くらいの内容である。
気象学についての説明があるわけではないが、500hPa面の高層天気図の重要さや、アメリカ中西部での竜巻発生のメカニズムなど、知識になるような話が興味深かった。
石原氏も徹底して読みこなした、気象予報士の学科試験の内容を網羅していると言われる、『わかりやすい天気図の話』(クライム気象図書出版)と『一般気象学』(東京大学出版会)を早く読んでみたくなった。いや、そのまえに物理と地学の基礎をしっかりと学ぶ必要がありそうだ。
『石原良純のこんなに楽しい気象予報士』
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