小沢章友『女子大生がヤバイ!』(新潮新書 2009)を読む。
東京近郊の某女子大学で15年にわたって「文章創作」講座を担当する著者が、授業で提出された「小説」を採り上げ、昨今の女子大生の内面と、彼女らを取り巻く社会状況について考察を加えている。特に彼女らに影響の大きい、家族、友人、彼氏、性的妄想、携帯の5つのジャンルに分けられ、上辺だけの友人付き合いや、家族に対する恨み辛み、倒錯した性や暴力願望などをテーマにした小説が次々と紹介され、彼女らの心の闇が次々と明るみに出ていく。
自分の気持ちを共感的に相手に伝えることに長けた女性ならではの感性に感心するばかりであった。
『女子大生がヤバイ!』
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