都司嘉宣『図解・なぜ起こる?いつ起こる? 地震のメカニズム』(永岡書店 2009)を読む。
都司氏は現在独立行政法人防災科学技術研究所客員研究員を務める地震学者である。ネットによると、東海・東南海地震が周期的に発生する時期に入っており、千年に1度の超巨大地震が発生する可能性もわずかにあるとし、地形的に津波のエネルギーが集まりやすく津波被害を考えても浜岡は廃炉にすべきと持論を展開しているとのこと。
地震発生のメカニズムについて地球の仕組みから丁寧に解説されている。また、地震予知の現状と限界、防災対策についてもまとめられている。
日本を取り巻く北アメリカプレートとユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4つのプレートの重なりを頭の中で3Dで理解することができた。また、世界でも地震が頻繁に起こる地域は限られており、イギリスやフランス、ドイツなどのヨーロッパ、アフリカ大陸やオーストラリア、太平洋側を除くアメリカ大陸ではほとんど地震がないという事実も初めて知った。一方、中国やインドネシア、イラン、トルコ、メキシコやチリといったプレート境界線域で大地震は繰り返されている。
現在、国内で需要がないため、安倍政権のお墨付きのもと三菱重工業がトルコに原発輸出を進めているが、あまりに危険と言わざるを得ない。
『図解・なぜ起こる? いつ起こる? 地震のメカニズム』
コメントを残す