本日の東京新聞朝刊一面に、沖縄返還交渉中の1969年、当時の佐藤栄作首相がニクソン米大統領と有事の際に沖縄への核持ち込みに関する密約を交わしていたとの記事が掲載されていた。佐藤栄作というと、首相在任7年8ヶ月の長期政権記録を作った政治家として知られ、在任当時から「官僚政治」「対米依存」と非難されつつも、単独与党、絶対多数の政局安定を持続し、さらには「非核三原則」の宣伝文句でノーベル平和賞まで受賞している。
しかし、今回のこの密約の確定で、「二枚舌外交」のごまかしが明らかになった。また、佐藤栄作氏の次男で元運輸相の信二氏も影響が大きいことを危惧して隠しており、自民党政権は否定を続けてきた。しかし、これは過去の事件として片づけてしまう問題ではない。現在の日本政府も非核政策を掲げているが、果たしてこの密約は今も生きているのであろうか。今後の日本の外交政策の基本は環境と核なき平和である。その足元はクリアーであってほしい。
本日の東京新聞朝刊から
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