大林辰蔵監修『日本の宇宙科学:1952→2001』(東京書籍 1986)をパラパラと読む。
敗戦後一時期に中断したが、1955年に東大生産技術研究所が全長わずか23センチメートルのペンシルロケット実験を成功させたことを皮切りに、日本のロケット開発は始まっていく。そして、紆余曲折、試行錯誤を経て、日本が本格的に宇宙研究・進出に乗りだし、本書が刊行された1986年、ちょうど筑波万博が開催されていた当時の、太陽光発電衛星やスペースコロニーなどの壮大な計画まで話が進んでいく。
日別アーカイブ: 2021年7月22日
「再エネ鈍れば、原子力増も」
本日の東京新聞朝刊に、経済産業省が示した「エネルギー基本計画素案」で、再生可能エネルギーのさらなる上積みと火力発電の減少が示された。ただし、原子力については、争点としたくないため、現行の2030年度案のベースロード電源の位置付けを変えていない。
授業の中でも触れたいが、私は原発は即時廃炉、再生可能エネルギーやリチウムによる蓄電池で日本の電源賄えるようになるまでは、当面の間、天然ガス(LNG)に頼るべきだというのが持論である。そのために、オーストラリアやロシアとの外交の厚みを増やし、官民一体で天然ガスの供給確保と、全個体リチウム電池の研究開発に惜しみない予算を投入しなくてはならないと考える。
これは私自身の考えですが、授業の中で、皆さんに「火力か原子力」といった単純な議論ではなく、もっと深い今後の日本のライフスタイルにまで踏み込んだ議論をしたいと考えています。