本日の東京新聞夕刊に、国内最古の恐竜卵化石が岐阜県高山市から見つかったとの記事が掲載されていた。恐竜の卵というと、ドラえもんの映画『のび太の恐竜』を思い出す。確か映画の中でも、のび太たちが1億年前の白亜紀の日本にタイムスリップしたところ、海のど真ん中だったという場面があった。
記事にある恐竜は獣脚類恐竜「トロオドン科」か、その近縁種と判明しているが、トロオドンが活躍していた頃、日本の大陸はユーラシア大陸の一部であった。その後、約3000〜2000万年前、インド亜大陸がユーラシア大陸にぶつかるのと同じ頃、プレートテクトニクスにより逆にユーラシア大陸から剥がれていったと考えられている。日本がユーラシア大陸から完全に隔離されたのは、約100万年前くらいである。しかし、その頃は氷河期で海水面が今よりも130mも低かったという研究結果がある。最終的に日本が海に囲まれた島国になるのは、氷河期が終わりを告げた約1万年前と、地球の歴史からすればついさっきの出来事である。示準化石とはならないが、恐竜の化石から地球の歴史が見えてくるのは面白い。