本日の東京新聞朝刊に、キューバの反政府デモの様子が報じられていた。
キューバは米国のフロリダ半島からわずか140km沖合に位置する。1959年にチェ・ゲバラの盟友であったフィデル・カストロの左翼政権が成立して以来、半世紀にわたって米国と国交がない状態が続いた。1962年にはキューバ国内にソ連製の核ミサイル基地が建設されているとのことで、第3次世界大戦開戦かと騒がれたこともある。その後米国でキューバ制裁法が可決され、キューバを経済的に孤立させる政策がとられることになった。。
記事にもある通り、米オバマ政権時代の2015年7月に国交を回復したものの、トランプ政権以降、機運が冷え込んでしまい、単に政治的な国交回復で大使館が双方の国に設置されただけになっている。記事の最後にもあるが、新型コロナのピークが過ぎて、キューバの感染状況が落ちつき、米国からキューバへの観光が増え、経済的交流から暖めていくことが先決である。政治的に対立しても経済的に依存し合う、経済的に対立しても民間交流は欠かさないなどの、複数のチャンネルを持つことが、国家レベルでの外交でも、個人的な人間関係でも大切ですね。