寒さ厳しく強風の吹き荒ぶ中、霞ヶ浦一周ライドに出かけた。
朝6時起きであったが、こういう時はすっきりと目が覚めてしまう。色々と準備が手間取り7時くらいに出発する。帰りがけにゆったりと温泉に浸かろうと、土浦駅近くの霞浦(かほ)の湯の駐車場に車を停めてロードに跨った。
午後3時くらいから北風が強くなるとの天気予報を信じ、霞ヶ浦総合運動公園というところから反時計回りに出発した。
出発してすぐに、自衛隊土浦駐屯地と隣接する防衛省技術研究所に行く手を阻まれる。岸辺沿いのサイクリングコースが大きく迂回している。
この辺りは戦前に霞ヶ浦海軍航空隊の基地があり、現在でも訓練用の飛行場が残っている。また、横須賀海軍航空隊の予科練習生の教育施設は、現在記念館として残されている。
→ 予科練平和記念館ホームページ
西風が強く、東に向かうルートは快適そのものであった。筑波山をバックに写真を撮ろうと立てかけた自転車が倒れる瞬間。
稲敷市阿波にある大杉神社の前で。正月だったので辺りは大渋滞であった。先を急ぐので、あっさりと通過する。
香取市、潮来市を通り抜け、行方市に入る。この頃より風向きが北西から強く吹きつけるようになり、時速15、6キロで辛抱強く走る。
霞ヶ浦大橋東岸の旧玉造町にあるうどん屋で昼食をとる。カレーセットを掻き込みながら、このまま霞ヶ浦大橋を越えて近道をしようか、後悔のないように一周しようか迷う。少し暖かくなっては来たので、当初の目標通り北を目指す。途中、10年ほど前に廃止となった鹿島鉄道の廃線跡を発見。往時に思いを馳せる。
午後1時を回ってから、風速7、8メートルの北風が真正面から吹き付ける。霞ヶ浦の北側の恋瀬川を渡る橋を目指すがなかなか見えてこない。「訓練だ」「修行だ」と自分の胸に向かって言い聞かせながらペダルを回し続ける。ほとんど休まずに2時間走り続けた。写真は橋を越えところの恋瀬川サイクリングロード沿いの案内看板。この時点で出発して85キロ地点。その後は追い風の中、少し風景を楽しむ余裕も生まれるようになった。
霞ヶ浦大橋西岸にほど近い歩崎公園に到着。この頃より今度は西風が強くなり、時速13、4キロの苦行が続くことになる。風向きに対する恨み節が心の中で爆発する。県道118号線を中心に走ったのだが、体もすっかりと冷え切ってしまい、ただただ対岸に見える牛久の大仏を横目に土浦駅を目指す。写真など撮る余裕もない。
土浦駅近くの風景。進行方向が変わった途端に、風がまったく気にならなくなる。はるか遠くに、大仏のシルエットが見える。
最後は体力だけでなく気力もふらふらになりながら、無事にゴールに到着。7時間半近くかかったが、126キロの距離を走破。大したことないが、良くぞあの強風の中を休みなく走り切ったと満足感に浸る。足先の感覚が無くなってきた身体を温めようと温泉に向かうも、混雑で入浴まで1時間待ちとのこと。泣く泣く(本当にがっかり、がっくりであった)、車中で着替え帰路についた。イルミネーションも楽しまず。
今月の末に200キロのブルベに挑戦するが、色々と反省点の見つかる勉強になるライドであった。