香山リカ『老後がこわい』(講談社現代新書 2006)を読む。
精神科医を営みながら、新聞、雑誌などの各メディアで社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍している著者が、タイトル通り老後の不安の本音を暴露している。老後は男女や家族の有無問わず不安なものであるが、本書では仕事をしているシングル女性の視点に絞って、住宅や年金、介護、孤独死などについて語っている。著者の香山さんの普段の強気な文章とは違い、親の死に目やペットロスに耐えられない自信の心の弱さが綴られ、興味深かった。他にも介護施設や精神的喪失の分析など、専門的な見地から語られる話もあった。しかし、家族持ちの中年男性の自分とは異なる視点であったので、たいした感想も持たずにさらっと読み終えてしまった。
日別アーカイブ: 2015年11月17日
「核燃料サイクルに12兆円」
本日の東京新聞朝刊一面は、廃炉が取りざたされている高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を中核に進められてきた核燃料サイクル事業にかかったコストが、少なくとも12兆円にのぼり、今後も毎年1600億円ずつ増えていくことが判明したとの記事であった。
先日大騒ぎした国立競技場の建設費が千数百億円から三千数百億円と言われている中で、この12兆円の馬鹿らしさは一体なんなんだ。しかも青森県六ケ所村の再処理工場すら完成の見込みも立っておらず、全く実績ゼロなのに、今後も毎年国立競技場なみの建設費が消えていくという。国立競技場のデザイン決定に至る瑕疵は報道の中でかなり明らかになったが、この「もんじゅ」も見通しの甘さと、惰性に任せ見直しを避けてきた体制に是非ともメスを入れてもらいたいものだ。東京新聞の良心に期待したい。
私たちはあきらめない!戦争法廃止!安倍内閣退陣!国会正門前集会
私たちはあきらめない!戦争法廃止!安倍内閣退陣!国会正門前集会
日時:11月19日(木)18:30~
場所:国会議事堂正門前
呼びかけ:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会(略称;「総がかり行動実行委員会」)
link → http://sogakari.com/
10月19日の国会正門前集会は9500名を超える市民が参加し、戦争法廃止の声をあげました。あの9月19日の許し難い強行「採決」のあとも、国会前はもとより、全国各地で市民の集会やデモなどの行動がつづいています。
あろうことか、安倍政権と与党は憲法53条にもとづいて125名の野党の衆院議員が連名で臨時国会開催要求を出したにもかかわらず、逃げまくっているばかりです。戦争法の廃止法案、沖縄辺野古の埋め立て問題、原発再稼働問題、TPP問題、労働の規制緩和など人間の安全保障の課題などなど、問題が山積みなのに、政府のこの姿勢は絶対に許せません。11月19日(木)、ふたたび、みんなで国会前に結集しましょう。声をあげましょう。
暗くなってきました。ペンライトなど、できるだけ光ものの持参など工夫してください。