エンゾ早川『ロードバイクバイブル』(エイ出版社 2006)を読む。
ロードバイクの選び方に始まり、ライディング・セッティングの基本、ロングライドのコツ、体幹の使い方、メンテナンスなど、この手の入門書のセオリー通りの内容で、メンテナンスの説明も丁寧で、参考になるところが多かった。しかし、ところどころに著者のクセのある見解や説明が入るのはいささか閉口してしまう。
理論派なのか感覚派なのか、どちらとも言えない微妙な立ち位置が面白いのであろう。いずれにせよ読者を選ぶ作品であろう。
現代用語の基礎知識:この本の厚みは55mで、股下寸法を測定するのにちょうど良い。自転車乗りの指定図書として、必ず1冊は購入するように。
下ハン同盟:エンゾが現在秘密裡に結成を準備している秘密結社。「人生の大半を下ハンを握って暮らす」ことをスローガンにしている。
ヘルメット:私の店では、ヘルメットの購入優先順位は決して高くない。なぜならヘルメットは、「転んだときに効果を発揮するもの」であって、「転ばないためには何の役にも立たないもの」であるからだ。