朝日新聞ニッポン人脈記班編『千年の源氏物語』(朝日文庫 2008)の第1章だけを読む。
様々なテーマを「人脈」から掘り起こす朝日新聞連載の「ニッポン人脈記」から、芸術・文化にまつわる6つのテーマが採録されている。本書では、源氏物語を始め、飛鳥、お笑い番組、ピアノ、出版社、絵本の6つのテーマで、それらに関わる多種多様な人たちが紹介されている。
第1章の源氏物語人脈では、研究者に始まり、翻訳者、古本屋、演出家、朗読家、香道研究者、絵巻研究者、写本研究者、作家、国文学者間で、様々な切り口で人脈をつないでいく。現在でも国内で発表される『源氏物語』関係の論文は年間三百本以上と言われ、「源氏帝国主義」という言葉まであるという話だ。源氏の中身には触れていないが、その影響力は高校・大学の古典の授業だけでなく、幅広い影響力を持った作品だということは理解できた。
『千年の源氏物語』
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