日別アーカイブ: 2015年11月27日

『メディアで欲情する本』

落合Q太郎、藤井良樹他『メディアで欲情する本(別冊宝島 196)—ニッポンは電脳エッチの実験場だ!』(宝島社 1994)をパラパラと読む。
随分昔に買った本である。先日別冊宝島編集部に触れたので、おもむろに本棚の奥から取り出してみた。
インターネットやケータイが普及する前の、当時の最新エロ事情が紹介されている。アダルトCD−ROMやモザイクが外せる仕掛けのある無修正画像、パソコン通信からのダウンロード、ダイヤルQ2、AV情報誌、飯島愛、『ジョアンナの愛し方』、女子高生「ポケベルクラブ」など、今となっては懐かしいというか、具体的に思い浮かべることも難しくなった用語が並ぶ。山本晋也監督が監修したというアダルトLD−ROM「エンジェルメイト」にいたっては世界遺産ものであろう。
VHSビデオとβビデオの勝負もアダルトビデオの有無が大きな要因となったと巷間言われるが、現在でもSNSやHD動画配信に見られるように、男の欲情はいつの世も最新技術の牽引役なのである。
今やラジオでも活躍されている藤木TDCの名前が輝かしかった。

『本は10冊同時に読め!』

成毛眞『本は10冊同時に読め!』(三笠書房 2013)を読む。
読み始めてすぐに一度読んだことのある本だと気付いたが、風呂の中で一気に読み終えた。
二極化が進む現代、高所得階級の人間になるか、低所得階級の人間になるか、その境目は本を読んでいるか、読んでいないかの違いであると冒頭で述べる。一度に10冊の本を同時に読む「超並列」読書術を実践すれば、脳の様々な分野が刺激され、思考や会話の幅が広がり、人脈や仕事にも大いに活かされるという。また、本は丁寧に最後まで読む必要はなく、自分の興味あるところだけの「拾い読み」や、テレビのCMの間だけの「ながら読み」なども、脳の切り替えに良いと著者は述べる。