日別アーカイブ: 2014年8月26日

スパリゾートハワイアンズ

夏の家族旅行で、福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズへ1泊2日の旅行に出かけた。ちょうど楽天トラベルで、夏休みいわき市内に宿泊すると1万円引きというセールをやっていたので、復興の一助にでもと思い予約をした。

昨日朝6時半に出発し、局地的に強雨が降りしきる中、常磐道を飛ばしていった。旅館でチケットを受け取り、10時過ぎには館内に入ることができた。昼過ぎまでずっと子どものプールや流れるプールで遊んだ。立錐の余地ものない芋洗い状態で、お互いの会話も聞こえないほどの音で、一度館外へ「避難」し、いわき湯本駅近くのモスバーガーで食事をした。途中、石炭の博物館に併設されていた観光センターで時間を過ごし、夕方にまた館内へ戻った。

夜8時半から有名なハワイアンダンスのショーがあるということで、眠気でむずかる子どもをなだめながら、屋外の温泉プールで時間を過ごした。父親の仕事と相場が決まっているのか、40分前から5人分の椅子を確保し、開演の時間を待つことになった。映画『フラガール』は観ていたが、内心は音楽に合わせてお尻を振るだけのものだろうという思いが頭を擡げつつも、せっかく遠くまで来たんだからと自分に言い聞かせた。

しかし、ステージが始まるとそうした不安は見事なまでに消えて行った。骨盤を8の字にダイナミックにくねらせる踊りは、ダンスというよりもスポーツのようであった。またダンサーの笑顔が魅力的であった。その笑顔の裏には、3年半前の震災で施設が使えなくなってからの半年間、避難所を回ったり、復興のための全国ツアーを行ったりしていた苦労があったことを思うと、胸に込み上げてくるものがあった。後半の筋肉ムキムキの男性ダンサーによるサモアダンスも迫力満点であった。

それにしても、フラダンス(タヒチアンダンス)は、骨盤を立体的にグルグル回すので、ダイエットや腰痛予防に効果的だろうと思った。

 

『石炭のおはなし』

福島・いわき市のいわき湯本駅の近くにある、「いわき市石炭・化石館ほるる」で、『石炭のおはなし』(東宝教育映画 1950)を観た。
生活の燃料の主役が石炭から石油に移行する1960年代の前に作られた映画である。古い白黒フィルムの20分の映画で、石炭の活用方法と、採掘の現場の映像が小学生向けにまとめられている。石炭が電気を生み出し、工場を動かし、蒸気機関車の動力源となり、サッカリンなどの薬にもなる国民生活に欠かせないエネルギーであったことを改めて確認した。炭坑の入り口には「出炭救国」の4文字が掲げられていた。
半世紀も前になる炭坑の閉山は、私にとって学校の歴史の教科書で知る「事柄」であった。しかし、かつて炭坑であった「軍艦島」の現在を伝えるテレビ番組などを見て感じたのだが、閉山は炭坑労働者にとって日本の発展を支えてきたという自負の否定であり、生活の全てを炭坑に捧げてきた家族たちの新しい人生の始まりの「ドラマ」である。
「エネルギー革命」という無味無臭な一言で片付けられてきた石炭について、もう少し勉強を深めていきたい。

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