深尾良夫『地震・プレート・陸と海- 地学入門』(岩波ジュニア新書 1985)を読む。
先日、大鹿村にある中央構造線博物館で、学芸員の方から断層について説明を聞いたばかりなので、考察を深めたいと思い手にとってみた。
素晴らしい良書に出会うことができた。陸と海の違いという「あれ?」という視点から地球の構造を説明し、地球全体の大陸プレートの動きから海や陸の形成を明らかにし、造山運動の力と火山や地震の関係について丁寧に解説している。「ジュニア新書」であるが、地球科学の入門書として大人も十二分に楽しめる内容となっている。読みながら久しぶりに、ゾクゾク、ワクワクするような好奇心を感じた。
以下の内容紹介そのままの内容である。やはり、地球はおもしろい。これまで読んできた本の中のベスト10に入る本となるであろう。
「陸と海はどうちがう?」「地球のふくらんでいるところが陸で、へこんでいるところが海」この答えは正しいのだろうか。大規模なプレート運動によって、海が拡がり、地震・火山・褶曲などの地震活動が起こっている。そのダイナミックなメカニズムを、分かりやすく解説。調べれば調べるほど地球は面白い。