日別アーカイブ: 2013年12月11日

大学案内研究:帝京科学大学

帝京科学大学のパンフレット(2014年度版)を読む。
1991年に山梨・上野原市に開学した新しい大学である。中央自動車道を走っていると大きな看板が見えるので名前だけは知っていた。数年前に東京・北千住にキャンパスを設け、山梨市キャンパスとあわせ3カ所のキャンパスで授業を行っている。学部ごとにキャンパスが異なるというのは他大にもあるが、帝京科学の場合は、同じ学部でキャンパスが全く異なるので大変分かりにくい。医療科学部は上野原の理学療法学科、作業療法学科、柔道整復学科と千住の東京理学療法学科、東京柔道整復学科、看護学科の6学科体制である。これで同じ学部として認可を出すというのは疑問である。また生命環境学部自然環境学科は上野原だけでは集まらないためか、1・2年次は学生が集まりやすい千住キャンパスでも学べる体制となっている。
大学という学問研究の場というよりは、全国規模で展開する予備校や専門学校と大差ない。パンフレットの体裁も専門学校と同じであり、カリキュラムについても。教養科目はほとんどなく、ただ国家試験に必要な科目を並べただけの簡素な内容である。
また、入試についてもAO入試や推薦入試でおよその定員を確保してしまい、一般入試は募集人員を下回る合格者しか出していない。こんなインチキ入試がまかり通っていいのか。真面目に勉強した生徒が不利になるような仕組みについては是正を望みたい。