三浦展『下流社会 第3章:オヤジ系女子の時代』(光文社新書 2011)を読む。
20〜30代の女性を大きく5つのクラスタに分け、それぞれの生活パターンや趣味から消費動向を探るという内容である。
これまで女性の消費傾向は年齢、未婚・既婚、有職・無職といったカテゴリーのみで分類されてきたが、年収という階層意識ではっきりとした違いが出る男性とは異なり、女性は近年そうした分類ではっきりとした違いが分かりにくくなっている。著者は女性も男性と同様に趣味によって分けることで、ファッションから化粧品、雑誌、休日の過ごし方といった生活の違いが分かると述べる。
この本では若い女性を「文化系」「アウトドア系」「OL系」「手作り系」「オタク系」の5つに分類し、それぞれの消費動向をアンケート調査に基づいて分析している。以前読んだ三浦氏の『下流社会』や『ファスト風土化する日本』に比べ、いささか結論はありきたりなものになっており、新書としてまとまめるのは無理があったのでは。
『下流社会 第3章』
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