柳沢保正『へそまがり写真術』(ちくま新書 2001)を4分の3ほど読む。
元朝日新聞の記者であった著者が、新聞報道における一瞬の緊張感や、露光についての蘊蓄、コンタックスとライカの違いなどについて奔放に語る。前半こそ、当時の報道のありようが伺えて興味深かったが、後半に入るとアナクロなカメラについての思い出やこだわりがくどくどと続いていき、途中で読むのをやめてしまった。新書の分量を揃えるために、後半3分の1ほど無理矢理ページを継ぎ足したような展開になっており、編集サイドの失敗が露呈したような内容であった。
『へそまがり写真術』
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