第99回芥川賞受賞作、新井満『尋ね人の時間』(文藝春秋 1988)を読む。
表題作の他、『水母』という表題作の前段の話も収録されている。途中空想シーンが多数挿入されており、分かりにくい話であった。「イミフ」な宣伝文句が良くも悪くも作品世界を的確に表現していた。
都市生活者の含羞にふれる細やかな感受性、また現代人の虚無的状況からの回生をねがうメッセージをたずさえ現代日本文学に新生面をひらく。
第99回芥川賞受賞作、新井満『尋ね人の時間』(文藝春秋 1988)を読む。
表題作の他、『水母』という表題作の前段の話も収録されている。途中空想シーンが多数挿入されており、分かりにくい話であった。「イミフ」な宣伝文句が良くも悪くも作品世界を的確に表現していた。
都市生活者の含羞にふれる細やかな感受性、また現代人の虚無的状況からの回生をねがうメッセージをたずさえ現代日本文学に新生面をひらく。