日別アーカイブ: 2003年8月4日

『火車』

宮部みゆき『火車』(新潮文庫 1998)を読む。
1993年に第6回山本周五郎賞に輝いた作品である。10年経った今でも、カード社会の闇に斬り込んでいく展開は今もって色褪せていない。高度消費社会の象徴のような無機質なクレジットカードの世界であっても、その背後には、どろどろした人間の情慾がうごめいている。借金苦に全く別人になりすました渦中の登場人物が全く登場しないまま、その人物の過去半生や心中に迫っていく内容は大変読みごたえがあった。

はなまるうどん

いよいよ梅雨が明け,夏本番といった暑さがやってきた。今日は足の裏が化膿していまい,病院に出掛けた。途中春日部に新しく出来たはなまるうどんで昼食を食べた。カレーかま玉が私のお気に入りであり,食べ進めると玉子が出てきて風味が変わるところがミソである。この会社は高松に本社を置くが,讃岐うどんブームに乗り,マスコミにも取り上げられ,急激に売り上げを伸ばしている。ホームページを見たが,そのフランチャイズ加盟店の出店ペースは異常である。またセルフサービスという利点をうまく活かし,常に客に飽きさせない工夫が見られる。また流行色としてもてはやされているオレンジを店のカラーとしたことも原因の一つであろうか。