家田荘子『YERROW CAB〜成田を飛び立った女たち』(恒友出版 1991)を読む。
日本を離れ、ニューヨークに出掛けた女性(イエローキャブ:「すぐ乗せる」「誰でも乗せる」というタクシーが由来)のドラッグやセックス漬けの淫乱な生活を暴露的に描いたルポルタージュである。内容的にはあまり面白くなかった。しかし東京は人間関係のしがらみに縛られており、自分の可能性を試すにはニューヨークしかないというインタビューを受けた女性の動機には考えるものがあった。住基ネットが定着し、今後ますます「外れた」生き方がしにくい世の中になったとき、アメリカにはーその大部分が幻想であるにせよーますますの期待が向けられるのだろう。
『YERROW CAB〜成田を飛び立った女たち』
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