最近日産のフェアレディZのテレビCMを目にする。
スカイラインGT-Rやスープラとは違った本物のスポーツカーという雰囲気のCMであり、好感が持てる。特に子どもがミニカーで遊んでいるシーンが挿入されるのがよい。過去はよく知らないが、やっと日本にもランボルギーニのような憧れを持つ車が登場したのかと感懐を持って眺めている。Zというローマ字は個人的にはあまり好きではないが、一生のうちに一回は、いわゆるスポーツカーでサーキットをぶっとばしてみたいものである。
日別アーカイブ: 2002年8月20日
『読書はパワー』
聖学院大学での学校図書館司書教諭講習の「読書と豊かな人間性」の講義で課題に指定された本、スティーブン・クラッシェン『読書はパワー』(金の星社1996)を読んだ。
“free voluntary Reading”
クラッシェン氏は語彙レベルや内容にとらわれず、生徒が自由に読みたい本ム漫画本、ティーロマンスを含むーに没頭する「自発的自由読書」を提言している。そして多く読めば読むほど、直接的な国語指導以上に、読解、文体、語彙、綴り、文法の実力がつくことを明らかにしている。またそうした読書環境を支える出版環境、学校設備が豊かさが、読書資料を入手を容易にし、リテラシーはさらに発達することも検証されている。そして楽しい読書こそが更なる読書への興味を沸き立たせる唯一の方法だと述べる。
確かに私自身の経験を鑑みるに指示されて読んだ本ほど印象は薄く、つまらないものであった。むしろ気の赴くままに推理小説、バイクの歴史、古典文学、社会問題、恋愛小説とジャンルを問わず自由に読んた本の方が印象が強い。そして軽い本を読んだという経験がさらに難しい本の関心へとつながっていったことも確かである。教員は教科書に書かれている評価の定まった本を薦めてしまいがちであるが、それ以上に生徒の自由な読書環境を創ることに専念した方がよいことをこの本は教えてくれる。
『法科大学院』
山田剛志『法科大学院』(平凡社新書 2002)を読む。
ロースクールについての基礎的な事柄が押さえられた。今度の秋の臨時国会でほぼ原案通りで可決する模様であるが、来年度以降も法学部出身でない者への受験のあり方や、司法研修所制度の改革など、混乱が生じそうな模様である。私は法曹人口が増えるということに基本的には賛成であるが、民事法中心の実務家養成に重きが置かれている点が気掛かりである。私は法律は全く分からないが、中間まとめ案によるとロースクールでの法律基礎科目群60単位のうち公法系には10単位しか振り分けられないというのだ。また科目も実務家養成のための科目に厳選されているため、いわゆる法学チックな法哲学や法思想史、また総論的な授業は見当たらない。2年時から法律文章講座といった司法研修所のカリキュラムが前倒しされてしまっている。しかしこのロースクール制度によって様々なキャリアを持った多様な人材が法曹界で活躍する一助になれば良いのでは。