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『おはようからおやすみまでの科学』

佐倉統・古田ゆかり『おはようからおやすみまでの科学』(ちくまプリマー新書,2006)を読む。
たいとるそのままで、理科と家庭科が重なる部分を分かりやすく解説したものである。冷凍食品の仕組みや電子レンジ、暖房、狂牛病、PCBなど、家庭にある電気機器やエネルギー、汚染物質などの解説となっている。

「手前味噌」という言葉があり、自分のものを自慢する意味で使われるが、もともとは自分の家で作った味噌が一番うまいと自慢することから生まれた言葉である。かつては田んぼの脇の畦道の小さなスペースで大豆を育てており、多くの家庭で味噌を自前で作っていたことに由来する。なお味噌も醤油も、酢も、酒も、米と塩と大豆と水だけでほぼできている。

明治から大正にかけて活躍した科学エッセイスト寺田寅彦は物理学者でありながら、地学にも興味を持ち、ウェゲナーの『大陸移動説』に真っ先に関心を示し、水飴と白粉を使って大陸移動説のシミュレーションを行っている。また「天災は忘れた頃にやってくる」との有名な言葉も残している。なお、この項の参考文献が杉並高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」を経営されている松本哉(本名)さんのお父さんの松本哉(筆名)さんである。