日別アーカイブ: 2025年8月10日

銚子ジオパーク

子どもと一緒に銚子の犬吠埼の灯台と銚子ジオパークミュージアムに出かけた。
灯台の方はたった30m登るだけで立っていられないほどの強風であった。ネットで調べてみたところ、風速15〜17mくらいだったようだ。風速20mや30mの世界がどれほど怖いのか、少し想像が働くようになった。

その後、銚子ジオパークミュージアムに出かけた。子どもは飽きたようで、私一人の見学であったが、私もすぐに飽きてしまった。説明のパネルも少なく、模型物も映像もない学生の発表のような内容であった。

『日本の基本問題を考えてみよう』

中馬清福『日本の基本問題を考えてみよう』(岩波ジュニア新書,2009)を読む。
憲法と安全保障を中心とした内容で、読みやすい文章であった。最終章で筆者は次のように述べる。先の参議院選挙での参政党や日本保守党に寸鉄人を刺すような言葉である。

どうやら、愛国心のもち主には二種類あるらしい。ホンモノとニセモノ。それを見分けるにはどうすればいいか。やたらと愛国心を口にしない人はホンモノ。まず国家があってその下に国民がある。そんな愛国心を説く人はニセモノ。個人と国家、その双方の独立を基盤に愛国心を考える人はホンモノ。ことさら特定の国にこび、事実上そこの従属国になっていながら、知らぬ顔をしている人の愛国心はニセモノ。これが私の識別法です。

筆者は、福沢諭吉の『学問のすゝめ』の一節「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人に諛(へつら)うものなり」を引用しながら、アメリカ従属の姿勢からはまともな愛国心が育たないと断じている。また、ニセモノ愛国者は、個人の尊重や思想及び良心の自由を重んじてきた戦後教育こそが、愛国心を否定してきたと捉える傾向が強いと分析する。