本日の東京新聞朝刊に、北朝鮮の党中央幹部の養成学校の壁に、金日成、金正日、金正恩の3代世襲の総書記の肖像画が掲げられているとの記事が掲載されていた。
歴史総合の中間考査でも扱ったところであるが、北朝鮮は戦後80年間で、祖父の金日成、父の金正日、息子の金正恩の3代による独裁体制が続いている。軍力を誇示することで、国内外に威光を示す「先軍政治」が蔓延っている。
しかし、一方で、北朝鮮の政権の腐敗と、政権の失敗に喘いでいる一般庶民を混同してはならない。マスコミなどで北朝鮮の実態や拉致被害の歴史が明らかにされると、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と、北朝鮮の国民そのものを否定するようなムードが醸成されてしまう。しかし、それは違う。北朝鮮の庶民に共感を感じつつ、北朝鮮の政治を笑い飛ばすような感覚を大切にしたい。