本日の東京新聞朝刊に、ミャンマーの避難民がタイ北西部のターク県に密入国し、不法滞在を余儀なくされている現状が報じられていた。ミャンマーとタイは隣国ではあるが、アルプス・ヒマラヤ造山帯の険しい山に隔てられており、文化や言語も大きく異なる。
1957年に公開された映画『戦場にかける橋』(英・米合作)では、タイとミャンマーの国境近くにある日本軍の捕虜収容所が舞台となっている。奥深いジャングルの中のクワイ河に橋をかけようと日本軍の指揮官と英米の捕虜の駆け引きが展開される。映画は全く知らなくても、劇中の主題曲「クワイ河マーチ」は一度は耳にしたことがあるだろう。「サル、ゴリラ、チンパンジー♪」の替え歌で夙に知られている。
閑話休題。こういう時こそ、2015年に発足した、物品、サービス、投資、熟練労働者、資本の移動などを自由化することで域内の経済発展を目指すASEAN経済共同体(AEC)の出番である。ミャンマーの軍事政府との連携を密にすることは難しいであろうが、タイだけでなく、ASEAN諸国全体の課題として、難民の処遇に向き合ってほしい。
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