本日の授業で紹介した、フィンランドとスェーデンの2カ国が米国・英国が中心の「北大西洋条約機構(NATO)」への加盟を意思表示した、との記事が東京新聞朝刊に掲載されていた。
改めて外務省のホームページでフィンランドについて調べてみた。国土面積は、33.8万平方キロメートル(日本よりやや小さい)で、人口は約551万人(2018年12月末時点)となっており、小国ながら日本よりもゆったりとした環境である。
EUに加盟しており、一人当たりGDPは49,845ドル(2018年,IMF)となっており、日本よりも高額だが、GDPに対して社会保障費が30.9%を占める高負担福祉国家のため、日本よりも生活実感は低いかもしれない。
第二次大戦中の2回にわたるソ連との戦争経験を踏まえ、冷戦時代以降も、西側にも東側にも与しない中立政策をとっていたが、今回のNATO加盟は、フィンランド外交の大元から変わるものである。ムーミンやサンタクロースの平和的なイメージが揺らいでしまう。