本日の東京新聞夕刊にG7環境相会合で、石炭火力発電を2030年までに段階的に廃止するという表現に日本政府が反対し、廃止の期限が明記されなかったとの記事が掲載されていた。詳細は記事を読んでほしいが、記事を読む限りは私も賛成である。
授業中に触れたが、ロシア~ウクライナ情勢の悪化により、天然ガスの供給が世界的にストップしている。
今年の4月15日に経済産業省資源エネルギー庁が発表した、最新の2020年度のエネルギー需給実績のデータによると、日本のエネルギー構成の4割が天然ガス、3割が石炭、太陽光発電が1割強、水力が1割弱、原子力が0.5割程度となっている。再生可能エネルギーの太陽光、風力、地熱、バイオマスの構成比率を上げることについては異論のないところであろう。ただし、再生可能エネルギーは安定供給の面で致命的な欠陥を抱えている。
理系(志望)で数3Cを選択した(する)生徒は、電気や応用化学の学部学科に進んで、リチウム充電池や全個体電池の研究・開発分野に進んでもらいたい。将来的な成長分野であることは間違いないし、日本の環境政策を大きく左右する需要な使命感を感じる分野である。
ここからは私の持論だが、日本に原子力発電は一切不要であり、即時廃炉すべきである。ではその分のエネルギーはどうするのか。将来的には再生可能エネルギーで賄うべきである。また、21世紀後半までは二酸化炭素の排出が少ない天然ガスに頼るべきである。ただ天然ガスはロシアとの友好関係が問われる。そして21世紀前半までの短期的観点では、日本が誇る高効率石炭火力発電を押し進めるべきだと考える。
天然ガスの供給が滞ったとしても、原子力発電所の再稼働をしてはならない。そのためには教育が大切である。ちょうど地理総合では内的営力・大地形の項に入ったが、地球が動いている、特に日本は4枚のプレートが重曹的に重なり合っている地震大国であるという点を強調していきたい。