平松茂『トレンディなんてぶっとばせ:自分に恥じない生き方のすすめ』(岩波ジュニア新書 1991)をパラパラと読む。
執筆当時時事通信社で専門学校についての記事を書き、実際に専門学校の教壇にも立っていた著者が、大学や短大に無目的に進む生き方ではなく、専門学校で自分の道を切り拓く若者を取り上げ、返す刀で学歴や肩書のみを重視する日本の世相に斬りかかる。
しかし、専門学校の紹介なのか、敢えてマイナーな生き方を目指す若者への讃歌なのか、コンセプトがはっきりせず、当時流行ったカウンターカルチャーな物言いに留まっている。