月別アーカイブ: 2021年5月

「離島防衛 日米仏豪が訓練」

本日の東京新聞朝刊より。
自衛隊と米仏豪の軍隊との共同訓練が今月11日から始まり、中国の海洋進出を想定した離島侵攻の奪回作戦やオスプレイによる離発着訓練が展開されている。東シナ海での尖閣諸島や南西諸島の離島、台湾などが射程に収められている。また南シナ海での南沙諸島や太平洋・インド洋まで幅広く中国を包囲しようとするもである。その背景には中国の「一帯一路経済圏構想」がある。どの記事を読んでも、米中、米ロ対立の「新冷戦」の影を感じざるを得ない。

また、なぜフランスなのかと気になったが、実はフランスは太平洋にニューカレドニアやインド洋にもいくつかの島を領有しているため、一枚絡んでくるようになったとのこと。

授業の時間が足りず、どのクラスも駆け足状態が続いているが、本当は中国の政治や経済について深く切り込まなくてはいけないのだが、体調不良もあり正直余裕がない。中間考査後も引き続き東アジア情勢を話題にしていきたい。

「中国、少子高齢化進む」

本日の授業でも紹介したが、中国の少子高齢化の進展が著しいという内容の記事である。昨年2020年の合計特出生率が日本を下回る1.30という数字が紹介されている。それでも1年間に千二百万人誕生しているが、専門家の話では2022年に人口減少に転じるという。

「ミャンマー市民 武装抵抗拡大か」

本日の東京新聞朝刊に、ミャンマー情勢の記事が掲載されていた。
国軍のクーデターに対抗して、市民が武装蜂起を始めている。
記事を読むと、「軍隊=悪、市民=正義」といった論調で書かれており、軍隊に拘禁されているアウンサン=スーチーさんは正義のヒロインのようなイメージで彩られつつある。
しかし、物事は常に多面的・多角的に捉えることが大切で、ミャンマー国軍、市民軍、またそれを仲介する国連や常任理事国のいずれかに肩入れするのではなく、フラットに捉えていくことが大切である。
そういった視点をどのように学び、伝えていけばよいのだろうか。

『ノマドランド』

娘とララガーデンで、クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演『ノマドランド』(2020 米)を観た。
映画というよりもドキュメンタリーのような作品で、リーマンショック後の不景気の中で、キャンピングカーで放浪しながら仕事を転々とし自由を生きていく高齢者の姿を描く。
ありがちなテーマではあるが、女性が演じていたことに新鮮さを感じた。貧困に喘ぐホームレスでも、居場所を探し続ける旅人でもなく、自分が居心地のよい時間と場所を素直に生きる人間がテーマとなっている。