本日の東京新聞朝刊に、茨城、栃木、千葉の地域で豚コレラワクチン接種を進めるとの記事が掲載されていた。埼玉東部地区の高校生にとって、豚は田舎で飼育されているもので、自分たちの生活圏の話とは思わないであろう。
しかし、国内の豚の飼育頭数は、農林水産省「畜産統計」(2018年)によれば、1位から3位こそ鹿児島、宮崎、北海道に譲るものの、4位に千葉県、5位に群馬県、6位に茨城県、8位に栃木県が食い込む。また、飼養戸数及び飼養頭数は減少傾向で推移しているものの、規模拡大等により1戸当たり飼養頭羽数は増加傾向で推移している。北関東に隣接する埼玉県は豚の飼育上位県に囲まれていると言っても良い。
但し、専門家によると、豚コレラに罹患した豚肉を食べても人間には影響しないとのこと。今後日米貿易協定により、米国産の安い輸入豚肉が流通するようになるので、今般の畜産農家の被害が最小限に抑えられることを祈りたい。
話はずれてしまうが、今年ヒットした映画『翔んで埼玉」に描かれているように、埼玉県民は東京との繋がりばかり意識するが、千葉、茨城、栃木、群馬の4県と県境を接する関東の要衝である。東京に近い都会的雰囲気と、農業や食品工業、組み立て型工業、物流拠点など北関東の郊外の雰囲気を併せ持つ埼玉は、日本で一番暮らしやすいと思うのだが、皆さんの評価は如何に。