本日の東京新聞夕刊に、群馬県の高崎経済大学の学生が昆虫食の開発を手掛ける企業を立ち上げたとの記事が掲載されていた。
タイ北部やラオスでは、すでに昆虫食が庶民に必要な栄養素を含んだ食品として普及している。いよいよ日本でも昆虫食が環境問題と相まって、注目されていくのであろう。もともと日本で高度経済成長まではイナゴや蜂、蚕のサナギなどを食べる習慣が残っていた。しかし、食の欧米化に伴い廃れていった歴史がある。
先ほど、牛肉は生産するのに環境負荷が大きいということを書いた。そこで、ある昆虫食を販売する企業のサイトを見たところ、タンパク質1kgを生産するのに、鶏は300gの温室効果ガスを排出する。豚は1,130g、牛に至っては2,850gものガスを排出とある。しかし、コオロギ はわずか1gである。
日本ではコオロギ というと、あまり良いイメージがない。しかし、人口爆発によりタンパク質不足が叫ばれる中、日本の高い食料技術を活用し、官民一体での取り組みが求められるのでは。