本日の東京新聞夕刊に、北極海の温暖化に伴うシロクマの飢餓に関する記事が掲載されていた。現在スペインのマドリードで気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)が開催されており、温暖化の主要因となっている二酸化炭素の排出削減が各国首脳の間で議論されている。日本も二酸化炭素の排出が多い石炭火力発電を重視する政府方針に批判が集まっている。
ちょうど今夜、リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した旭化成の吉野彰氏がスウェーデンのストックホルムで授賞式と晩餐会に臨んでいる。吉野氏は、太陽光や風力などの再生可能エネルギーでつくった電気を街のステーションでEVに供給し、発電が不安定な時はEVから家庭などに電気を供給するといったリチウムイオン電池を中心とした新しい社会環境を提案している。
日本はトランプ大統領の真似をしてオールドインダストリーにしがみつくのではなく、官民一体となってリチウムイオン電池を基軸としたコンパクトシティを目指すべきである。交通渋滞や交通事故、過疎、高齢社会といった日本社会の病理の根本的な解決の可能性を秘めている。